こだわりのさぬきうどん お取り寄せ 贈答・進物にも 日の出製麺所(四国 香川 坂出)
前回のSANUKIプロジェクト活動中にさぬきうどんがニューヨークで受け入れてもらえる食べ物なのかを相談させてもらったのが、当時、キタノホテルにある日本料理「なだ万白梅」の料理長佐藤氏でした。
(現「白梅」に店名変更)
今回は、そのときに料理長が「面白いね。」「うちでメニューに入れて試してみようか!」とおしゃってくれたのが、はじまりで再びニューヨークに旅立つことと相成りました。
今回もトランクケースを2つと手荷物と、うどん、醤油、材料盛りだくさん重量を持って飛行機に乗り込みました。
荷物を預けるときにやっぱりドキドキしましたが何とかクリアしホッとしました。
行きは12時間半たっぷりエコノミークラスでしかも3列シートの真ん中席・・・きゅーくつー・・・とあきらめていたのですが、飛行機が動き出しても窓側の席の人が来ません。・・・・もしかして座っていいのかな・・・?
早速、スチュワーデスさんにアピールしてみると・・・なんと、座ってもいいらしい!
(言葉では言わなかったがジェスチャーでどうぞって言ったと思う・・・・。)
というわけで窓側席をゲット!ラッキー!
とりあえずニューヨークまでの12時間半を快適に過ごすことができました。
絶対!いつかはファーストクラス!!!…はさすがに無理でもビジネスクラスで往復したい・・・。
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というわけでニューヨークに着陸体勢に入りました。うん・・?
ところが見覚えのない景色でなんか窓の外が真っ白!
えっ!雪?雪が降ってます!しかも積もっててます!
滑走路が一本しか使えないみたいです。
うーん今回も波乱を呼びそうな予感・・・。
しかし、めったに雪の降らない四国に住んでいる私は雪が珍しく写真を撮りまくっているとひとつ隣に座っている方が「うれしそうですね!」って言われました。
はしゃいでるように見えたのですね。
そして雪のニューヨークに上陸し空港から電車を使おうかタクシーで行こうか悩みましたが、あまりにも荷物が重いため、タクシーに乗り込みキタノホテルに・・・。
その道中も雪景色がきれいで子供のように窓に張り付いて写真を撮りまくってしまった。
そして昼の12時ごろキタノホテルに到着するなり小島副支配人に挨拶しさぬきプロジェクトのメンバーに連絡をし、メンバーの三好拓朗が駆けつけてくれました。
早速何軒かの友人宅に振り分けて預かってもらってた道具と材料を集めに回りました。
そのあと料理長と職人さんと打ち合わせをし、そこから明日のうどんに使う仕込み(生地作り)はじめました。
そして、 仕込みが終わり、ハッと時計を見ると朝の6時をゆうに回っているではありませんか!
明日の打ち合わせは12時から。
すぐに床につきました。
今回も3泊5日のハードスケジュール。往復券の買える最短の期間です。
それにしても、予想はしていたけども、あまりにも、忙し過ぎる・・・・。
ホテルで一人仕事はコタエマスネ。
そして当日、昼間に買出し材料等かき集めいよいよ日本料理「白梅」さんでの仕込み及び手打ちさぬきうどん打ち開始です。
「さぬきうどんディナー膳」という懐石料理で最後に閉めに私が打ったうどんを料理長特製の出汁で食べる「白梅風うどん」と「さぬき風ぶっかけうどん」の小さめの2つのうどんをお出しするコースが特別メニューで出されました。
「白梅風うどん」は上にごぼうの千切りが乗っていてかつおと昆布の白だしに鳥とごぼうの味が広がるコクがあるだしでした。(おいしかったー!)
「さぬき風ぶっかけうどん」は、日の出製麺所の「いりこだし醤油ぶっかけ」を白だしで伸ばし食べる直前にうどんにぶっかけて食べていただくことにしました。
ホテルのご好意で私もディナーコースを一口づつですが味見をさせていただきました。
先付けをひとかけらづつ口にし、どれも美味しく上品なお味です。
そして煮凝りを一くち、口に入れた瞬間!!!!
エッー!うーーーーんまいですー!!!!
もう一人のメンバーと同時に思わず声が出ました。
恐るべき調理人さすが「なだ万白梅」の料理長として長年、看板を背負ってこられた人だなと再認識いたしました。
この材料の不足しがちなニューヨークでここまでの味がどうやったら出せるのだろうと驚き感動いたしました。
特に煮凝りとか筑前煮とか煮物料理は圧巻でした。
あとから聞いた話ですが国賓をはじめ名だたる方の料理をお出ししておられる人みたいで現在もニューヨーク、ヤンキースの日本人メジャーM井選手の料理も作られているそうです。
こんなすばらしい料理人さんと一緒に仕事をさせて頂いて自分はなんて幸せ者なんだろうと感慨に浸ってしまいました。
うどん打ちの作業に入ると、早速、子連れのお客様が見に来てくれたり年配のご夫婦また、日系企業の日本人の方が話しかけてくれたり、見入ってくれたりして喜んでくれました。
その中で私と幼稚園から中学同級生の金岡君という幼馴染が来てくれました。
どうやら、ニューヨークで医者をしてるらしい!
そういや、小学生のときからとても頭のいいやつで仲良くしてもらった記憶がある。
こんな遠くの地でわざわざ来てくれて、とてもうれしく懐かしく思えた。
また、友達の弟さんも来てくれた。
極めつけは坂出市出身でオペラ歌手の方が来てくれた。
四国の香川の田舎からこんなにニューヨークで活躍しているがいっぱいいるなん て!!!
どうやらホテルでちょっとした広告を入れてくれたらしい。それをみてきてくれたそうだ。
2日目も坂出市出身のオペラ歌手の方が来てくれました。本当に感謝感激です。
食べていただいたお客様はやはり日本人が半分以上でしたが外国の方も結構召し上がっていただきいい反応を得ました。
前回にも書きましたがニューヨークに在住している「日本人」に認められるものを出さなければと思いました。
さぬきうどんが「パスタ」や「ワイン」のように世界食になればと願います。
そうなるためにはこれからもどんどん美味しいさぬきうどんを食べてもらわなければ・・・。
それと「SANUKIプロジェクト」のメンバーもニューヨークでいられる時間も永久ではありません。
彼らがニューヨークにいる間にもっとさぬきを認知してもらえるようになればと思います。
いつも私にとってニューヨークはとてもハードスケジュールで体はへとへとに疲れてますが帰路につく間とても幸せを感じます。
私がいない間、店を守ってくれて私をニューヨークに行かせてくれた父母、家族、スタッフをはじめ何よりお客様のおかげだとありがたく感謝の気持ちでいっぱいになります。
これからも自分自身もそうですけれども「日の出製麺所」の「さぬきうどん」を磨いていきたいと思いますので宜しくお願致します。